学校関係者の皆さまへ
今後、薬剤師国家試験合格難易度の上昇が考えられています
新設薬学部の増加
薬学部設置大学が増加し、2008年に鈴鹿医療科学大学と立命館大学の設置を最後にその後10年は新設されてこなかったのですが、ここ5年は山陽小野田市立山口東京理科大学(定員:120)、岐阜医療科学大学(定員:100)、和歌山県立医科大学(定員:100)、湘南医療大学(定員:130)、順天堂大学(定員:180)の順で次々と新設薬学部が誕生しました。
これらの大学では未だ卒業生がおらず、今後の国家試験受験者数は増加すると予想されます。
また、文部科学省は2025年に向けて新卒薬学部設置基準を厳しくする方針を掲げています。今後、2025年に向けて新設薬学部の設置がより加速する可能性もあります。
いずれにせよ、受験者の母数がより一層多くなり、合格難易度が上昇することが考えられます。
合格者数の減少
国家試験が相対基準になり、108回で初めて225点の壁を突破し、いよいよ相対基準による合格者絞りが本格化してきます。
もちろん、大幅な減少は考えにくいですが、現在の合格者以上に増やすことは考えにくいです。
出願者数推移 | 受験者数推移 | 合格者数推移 | |
102回 2017年 | 14701名 | 13243名 | 9479名 |
103回 2018年 | 14876名 | 13579名 | 9584名 |
104回 2019年 | 15796名 | 14376名 | 10194名 |
105回 2020年 | 15785名 | 14311名 | 9958名 |
106回 2021年 | 15680名 | 14031名 | 9634名 |
107回 2022年 | 15609名 | 14124名 | 9607名 |
108回 2023年 | 15334名 | 13915名 | 9602名 |
106回より相対基準に移行していますが、それ以降の合格者数は前年を上回ってはいません。この傾向は今後も続く予想で、受験者数が今後増大してもなお合格者を絞り、薬剤師増加に歯止めをかけたいという厚労省の意図が垣間見えます。
2024年2月実施の109回より山陽小野田山口東京理科大学の第一期生が卒業し、今後それ以降の大学の一期生の卒業が続きます。
薬剤師の質の担保
新設薬学部が乱立し危惧されているのは、いかにして薬剤師の質を担保するかです。
文科省、厚労省は質の担保が難しい大学に何らかの規制をかけるとしています。留年や卒業留年で学生を国試に合格できる水準まで持っていくだけではなく、学生に留年させることなくストレートで国家試験に合格させることが極めて大切になってきます。
メディウィングにできること
集団講義による学生全体のレベルを一定程度の水準まで持っていくことも大切ですが、合格率あるいは卒業率に寄与するのは、やはり成績下位層へのアプローチが不可欠です。
優秀な講師でも集団講義では下位層を合格させるのは容易ではないと考えています。なぜなら、基礎的な範囲の習得や、根本的な学習計画、学習意欲まで個別にアプローチをすることが難しいためです。
貴校の学生が一人でも合格できるように、卒業率・国試合格率の上昇に寄与できるように、私達は下位層の方に向けて以下の補習授業、並びに国試合格に向けてのアプローチを行います。
- 少人数個別授業
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在籍学生数にもよりますが、学生を通常授業後に10〜20名の学生に対し、その日の授業で扱った範囲の補習授業や基礎になっている範囲の解説、通常授業の疑問点の解消を行います。また国試合格のためには講義数よりも問題演習が極めて重要です。疑問点や基礎的な内容の確認後には問題演習を通じて国試合格に向けて知識の定着や国試形式の問題に慣れることを行っていきます。
- 学習計画のフォロー
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先程も申しましたが、講義を受講するだけではやはり点数は伸び悩んでしまします。私達が授業後にできる限りのフォローを行いますが、本人の自己学習時間も大切になってきます。その際に間違った学習計画や、自己流の問題演習を行っていくとやはり非効率的になってしまいます。
その結果、成績が伸び悩んでしまい本人の学習意欲の低下や国試に対する不安がつきまとうことになり、学習に身が入らなくなってしまいます。そういった、学生に対してメンタル的なケアを行うことも非常に重要です。少人数でアプローチするからこそ、学生一人ひとりに寄り添うことができます。
- 模擬試験の解析
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模擬試験の結果に基づいて、通常一通りの講義後であっても出題頻度は高いが得点率の低い項目に関しては再度講義し、定着を図る必要性が出てきます。
通常講義後、学習済みの範囲でも国試出題頻度は高いが得点率の低い項目に対して、再度私達が学生にアプローとを行うことで効率的に得点を伸ばすことが可能です。がむしゃらに勉強させるのではなく、戦略的に得点を取ってもらうように指導いたします。
最後に
これからの薬剤師国家試験はより一層厳しい試験になってまいります。貴校の学生様が、一人でも合格されるようにぜひ一度メディウィングにご相談ください。
ご相談はお問合せフォームまたはお電話より受け付けております。
電話 : 090-4746-8034(代表直通)