【薬学部の卒業試験】卒試も国試もストレートで受かるには?

目次

はじめに

薬学部6年生が直面する卒業試験(卒試)は 「国試の模擬+足切り付きハード版」で、私立大を中心に 合格率60〜90 % と大学間格差が大きく、落ちれば原則留年コースです。
国試過去問を柱に、出題されますが、難易度は比較的高いため早めの対策が必要になります。

今回は卒業試験も国家試験もストレートで合格するためにどのような対策をするべきか?を解説していきます!

卒業試験の位置づけ

卒業試験は各大学が国家試験の合格率を守るために設定されていることが多いため、基本的には国家試験より難易度を上げる傾向があります。

理由としては、国家試験で不合格者を多く出すと大学側には以下のような不利益があるためです。

  • 来年度の大学入学者や受験者数が減少してしまう。
  • 大学への補助金に影響を与えてしまう。
このような理由から大学には国試の受験者数を減少させて、なるべく合格できる人材を卒業させたいとなります。
各大学の卒業試験も考慮したストレート合格率を記事にしていますので、自分の大学は合格させてくれそうな大学か?もしくは卒業試験を厳しくして大学の国試合格率を上げているのかチェックしてみてください!

卒業試験はどうやって作られている?

大学にもよりますが基礎系科目と実践科目で作成方法が異なりますので、順を追って説明します。

基礎系科目の卒業試験

基礎系科目の卒業試験とは例えば物化生や衛生薬理薬剤病態などの問題の中で、比較的学問よりな問題を指します。端的に言えば国試の理論問題と思っていただければ大丈夫です。
これらの問題は、卒業試験の出題を取りまとめる教員から各専門の教員に対して問題作成の依頼があります。その各教員が作成することになりますので、教員ごとの出題傾向が見られる場合があります。どのような問題が出題されるか参考できる点があるので以下に紹介します。
  • それぞれの教員の研究分野から出題される
  • 低学年で出題されている定期試験の傾向で、国試問題を多用する教員は国試問題からの出題が多い
  • 国試出題委員に選ばれている先生は卒業試験作成に携われないため予備校に作成を依頼するか、国試の過去問と非常に似たケースになる

つまり、定期試験や過去問や過去の予備校実施の模擬試験を参考にするとよいです。

各先生の専門がわからなければ大学のHPで各研究室の研究分野が乗っていることもありますので参照してみるのもおすすめです。

実務系の卒業試験

実務系の卒業試験では、多くの場合実務系教員に対して作成する問題量が多いため、国試の過去問や模擬試験の改変が出題される傾向が多いです。

大学にもよりますがもし仮に国試と同じ150問を作成するとしたら、大学の実務系教員だけで作成するのは少し無理があります。そのため国試の過去問などを徹底的に見ておく必要あります。

卒業試験合格に向けてどのように対策すればよいか?

大学でどんな学生を卒業させたいかというと、「国試合格の可能性が高い学生」です。
つまり、国試の点数をしっかり取れるように勉強しておけばよいということになります。逆に言うと、卒業試験の対策ばかりして、とにかく卒業だけでもと考えるのはナンセンスです。
大学の意図とも反しますので、そもそも卒業判定で卒業試験の点数がギリギリの場合は模擬試験の点数も加味した際に不合格になってしまう可能性もあります。

あくまでも、国試合格どのようにするかを考えたうえで、卒業試験の対策も練りましょう。

卒試対策はどれぐらい前からすると良い?

卒業試験対策は早めにしすぎるのは実はNGなんです。先程もお伝えしたように、国試合格する学生を卒業させますので、基本的には国試勉強を入念にする必要があります。

ただ、卒業試験でクセの有る問題で、難易度が高いことも事実ですので、全く対策をしないのも良くないです。

具体的には、卒業試験の規模にもよりますが、1ヶ月前から対策をするのがベストです。少し遅く感じるかもしれませんが、難易度が高いと言われる大学であったとしても、あまり早くから対策するのは得策ではありません。

過去問ってどれぐらい前まで見た方が良い?

卒業試験の過去問は基本的に2年で大丈夫です。ちょっと少なすぎるんじゃ…?と思った方もいるかと思いますが、2年以上は確実に見る必要がないです。
理由としては、卒業試験は大学の先生が作成しているため、あまりに過去の卒業試験の場合はすでに退職済みの先生が作成されている場合があります。その場合は傾向が最新のものと変わっている場合もありますので、無駄な対策をしてしまっていることがあります。
また、国家試験の過去問と違って、卒業試験の過去問には正しい解答や解説がない場合もあります。間違った理解のまま勉強してしまっていると卒業試験だけでなく、国家試験の合否にも影響を与えてしまいます。そうならないためにも必要最低限で、傾向を割り出していただいたほうが効率が良いです。
あくまで2年までにとどめておき、どのような傾向かを理解したうえで、挑んでください。

具体的な計画どうすればいいの?

国家試験と卒業試験の両立を図るのは難易度が高い場合も多いです。大学ごとに卒業試験の回数や難易度も違うため一概に計画をどのようにすればよいか、お伝えすることは難しいため個別に対策を策定する必要があります。
もちろん自力で計画を策定することも出来ますのが、向き不向きがありますのでご自身の状況にあった選択をされることが大切です。

<自力で進めていくのが向いている方>

・時間に余裕があり、試行錯誤を楽しめる人
・すでにある程度の知識があり、基礎力が備わっている方
・情報を整理し計画に落とし込むのが得意な方

<計画の相談を受けるのが向いている方>

・限られた時間で確実に成果を出したい方
・遠回りせず、卒業試験も国試も両方合格したい方
・実践的なノウハウと体系的な知識の両方がほしい方

どちらが正解というわけではありませんが、ご自身にあった選択をしてくださいね。

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