効率的に暗記するには?長期記憶を鍛える7つの方法を解説

勉強や仕事で、覚えることが多く苦労したなんて経験はありませんか?

暗記は、学生や社会人にとって必要不可欠なスキル。多くの情報を効率的に暗記できる魔法のような方法があれば知りたいですよね。

ちなみに、暗記については以前紹介した「暗記が苦手な人に見てほしい!暗記の効果を上げるコツを徹底解説」の記事でも詳しく解説してますので、こちらもチェックしてくださいね。

暗記が苦手な理由は人それぞれですが、適切な方法を知れば誰でも暗記力を高められます。

そこで、この記事では暗記についてさらに深堀りして以下の内容を解説します。

・暗記力向上に欠かせない「長期記憶」について

・おすすめの暗記法

とくに、ここで紹介する方法は科学的にも立証されている信頼性ある暗記法です。

暗記が苦手な人はもちろん、得意な人もさらに効果的に暗記力を高められるかもしれません。ぜひチェックしてください!

目次

暗記力向上に欠かせない「長期記憶」とは

暗記のメカニズムについては、前回の記事「暗記が苦手な人に見てほしい!暗記の効果を上げるコツを徹底解説」に詳しく書いてありますので、そちらをチェックしてください。

ここでは、暗記に必要な長期記憶についてもう少し深堀していきます。

長期記憶とは

長期記憶について

長期記憶

脳の中で長期間保持される記憶のことです。知識や経験の多くは、この長期記憶に蓄えられています。

一方で短期記憶は一時的にしか情報を保持できません。長期記憶として定着させなければ簡単に忘れ去ってしまいますつまり、

暗記が得意な人ほど、短期記憶の情報を長期記憶に効果的に転送できる能力が高いのです。

長期記憶を鍛えるには?

暗記力を上げるには、長期記憶を鍛えることにほかなりません。ここでポイントとなるのが「意味理解」「反復」の2つです。

やみくもに暗記するだけでは、長期記憶としては定着しづらく効率的とは言えません。まずは、内容を深く理解し、意味づけをすることで記憶が定着しやすくなります。また、これをくり返し反復して思い出すことで、長期記憶がさらに強固になっていきます。

つまり、ただ覚えるのではなく「理解し、くり返し思い出す」ことが、長期記憶を強化する鍵なのです。

なぜ長期記憶が大切なのか

長期記憶は知識の源です。日々の生活から仕事、勉強にいたるまで、すべては長期記憶に頼っているといっても過言ではありません。

たとえば、言葉を話したり文章を書いたりするのも、長期記憶にたくわえられた言語知識があってこそできます。長期記憶が豊富な人ほど、さまざまな場面で活用できる知識をもっているでしょう。

だからこそ「暗記力を高めること=長期記憶を強化すること」であり、勉強はもちろん生活を充実させるうえでも欠かせないスキルなのです。

今すぐ試して!長期記憶になるおすすめの暗記方法7選!

ぜひとも試してほしい暗記法をご紹介します。どの方法も、科学的に効果が立証されているおすすめの暗記法です。複数の方法を組み合わせれば、さらにインプットしやすくなるなんてことも。ぜひ自分に合ったものを探してみてください!

場所法

覚えたい情報を、実際の場所や建物の部屋に位置づけて記憶する方法です。

具体例とコツ

たとえば、自宅のさまざまな部屋を想像し、リビングには「りんご」、寝室には「みかん」というように関連づけていきます。あとは、その場所に移動して、心の中で思い出せればOK。

場所とイメージが結びついて、長期記憶として保存されるので忘れにくくなります。ちなみに、場所は実在する空間である必要はなく、架空の世界でも構いません。自分にとって身近な環境を想像するとイメージしやすくなるでしょう。

ストーリー法

覚えなくてはならない多くの単語などを、オリジナルの物語に仕立てあげて記憶する方法です。

具体例とコツ

仮に「りんご」「ねずみ」「時計」という単語を覚えるとしましょう。ストーリー法では、まず「りんごをのんびり食べていたねずみが時計を見ずに大遅刻」といった、具体的なストーリーを作ります。馬鹿げたものでも構いません。

キーワードを軸にストーリーを作ることで、情報が整理され、長期記憶へと定着しやすくなります。自分にとっておもしろくて、思わずクスッと笑ってしまうようなストーリーを作るのがコツです。

リンキング法

覚えたい情報を、連想ゲームのように次々と関連づけていく方法です。

具体例とコツ

たとえば「電車→駅→混雑→お祭→花火→浴衣」といった具合に、一つひとつの情報を大きなイメージでつなげていきます。子どもの頃に一度はやったであろう「マジカルバナナ」のようなイメージですね。

連想していく過程で、印象的でおもしろいイメージができ、記憶に残りやすくなるのがポイント。覚えにくい言葉を取り残すことも少なくなるでしょう。

イメージ記憶法

情報と視覚的なイメージを結びつけて記憶する方法です。

人間の感覚の80%以上を占めている視覚を活用するこの方法は、とくに効果的でおすすめな方法です。

具体例とコツ

たとえば「りんご」なら、まず実際のりんごの形・色・匂いをリアルに思い描いてください。おそらく多くの人が、赤くて甘酸っぱいイメージを思い描くのではないでしょうか。漠然と「りんご」と考えるよりも、こうしてイメージを具体化することで右脳による情報処理が促され、効率よく記憶が定着します。

五感を使ってリアルにイメージすることが大切です。けっして、正しい必要はありません。自分が覚えやすいイメージをつくりだしてみましょう。

アクティブリコール法

直訳の意味どおり「能動的に思い出す」方法です。

なかでもおすすめな具体例としては、自分で問題を作成し、自分でその問題を解くことです

活性化させるには

自分で問題をつくっている間と解き直している間の両方で、インプットとアウトプットをくり返し行います。より深い理解と長期的な記憶を促進させるでしょう。

また、最近ではアウトプットを重点的に行った方が効果的だと言われています。アウトプットを中心としたアクティブリコール法で、長期記憶を活性化させましょう。

チャンキング法

長い単語や数字の列を区切って覚える方法です。

具体例とコツ

たとえば、長い単語を自分の読みやすい部分で区切ったり、数字は3列ずつに区切って「735・902・648」といった具合に記憶したりします。

長い情報を適度な単位で区切ることで短期記憶への負荷が減り、長期記憶への転送が図れるでしょう。長い固有名詞の多い薬学分野に適した暗記法かもしれませんね。

リズムを付けて覚えるのも効果的なので、自分が心地よく感じる単語のリズムを探してみてください。

マインドマップ法

あるキーワードを中心に、情報の関係性を線や絵で表した全体マップを作り、それを見ながら記憶する方法です。

マップを作ることで、情報の関連づけが視覚的に明確になり、複雑な情報でもスッと頭のなかに記憶されるでしょう。また、色を変えたり図形を描いたり、マップにさまざまな工夫をすることで暗記効率も上がります。

ポイント

マップ作成の際は、深く考えすぎずに一枚の絵を描くような感覚で行うことがポイントです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

暗記力を高めるには、長期記憶を強化することが重要です。今回は、科学的にも効果が認められている7つの暗記法をご紹介しましたが、大切なのは自分に合った方法を見つけること。

実践する際には、ひとつの方法に固執せず、いろいろと試してみることをおすすめします。また、複数の方法を組み合わせるのも効果的ですよ。

自分に合った方法を見つけて、効率的な暗記力アップを目指しましょう。

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