暗記が苦手な人に見てほしい!暗記の効果を上げるコツを徹底解説

試験を控える学生や仕事で覚えることの多い社会人にとって、暗記力は欠かせないスキルです。とくに薬剤師を目指す人にとっては、習得しなくてはならない知識や技能が多岐にわたるため「覚えきれない!」とお困りの人も多いのではないでしょうか。

暗記は勉強の基本です。「暗記しても理解してなければ意味がない」と思う人もいるでしょう。しかし、暗記なくして次のステップはありえません。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

・暗記はどんな力が必要なのかメカニズムをわかりやすく解説

・暗記が苦手な人の特徴

・暗記の効果を上げるコツ

この記事を読めば、暗記のコツがわかり、勉強の効率がグッとアップするはずです!今日からすぐに実践できるものもありますので、ぜひチェックしてください!

目次

暗記が苦手なのはなぜ?暗記のメカニズムを解説

まず、おさえておきたいのが「暗記力が高い=頭がいい」ではないということです。暗記が苦手な人は、効率的に暗記するためのテクニックを知らないだけであって、誰もが暗記力を高めるポテンシャルを持っています。重要なのは、そのテクニックを知って活用できるかどうかです。

そもそも、暗記とは脳の機能の一部であり、情報を記憶する能力を指します。脳科学的な視点からいえば、暗記のメカニズムは次のようになります。

感覚記憶:目や舌などの感覚器官を通して瞬間的に記憶した刺激(情報)。記憶の保持期間は非常に短く、0〜2秒程度。

短期記憶:記憶の保持期間は数十秒程度で、容量も限られている。ワーキングメモリなどがこれにあたる。

長期記憶:長期間にわたって保持される記憶。意味記憶とエピソード記憶にわかれ、前者は知識の保持に、後者は個々の体験や経験の保持に関連する。

つまり、学習での暗記が得意な人は、長期記憶が優れているということになります。長期記憶は鍛えることが可能です。暗記が苦手な人は、この長期記憶をいかにして鍛えていくかがポイントとなるでしょう。

暗記が苦手な人の特徴

ここでは、暗記が苦手という人の主な特徴をあげました。一例ですが、ぜひ自分と照らし合わせて考えてみてください。

勉強法が合っていない

効果的な暗記法は人によって異なります。

暗記が得意な人の方法は、その人に合ったやり方であって、必ずしも自分にも合うとは限りません。暗記にもさまざまな手法があります。そのなかから、自分に合った暗記法を探し、試してみることが大切です。

また別の機会に具体的な手法なども紹介しますので、ぜひ自分に合った方法を探してみてください。

情報が整理できていない

暗記するとき、似た情報を混同したり、いらない情報まで含めたりしていませんか?

効率的に暗記するには、覚える情報を整理することが重要です。先に整理しないと、余計な情報まで覚えることとなり効率が低下します。

まずは、ノートに書き出すなどして整理し、必要な情報だけを覚えるようにしましょう。

学習環境が整っていない

自宅で勉強する場合、机の上や部屋内の状況はどうなっているでしょうか。

ゴミひとつなくきれいに片付けましょう!と言っているわけではありません。大切なのは「自分にとって集中できる環境かどうか」です。

もしも、注意散漫になってしまうものがあるのなら、まずは身近な学習環境から見直してみるとよいでしょう。

生活習慣が不規則

生活習慣の乱れは記憶力低下の一因となります。

学校やアルバイトなどが忙しくなると、ストレスを溜め込んだり、睡眠不足になりがちです。こうした日常生活内での負荷は、記憶力の低下を加速させてしまいます。

忙しいなか時間をつくるのは難しいかもしれませんが、余裕のある計画で、リフレッシュできる時間もつくりましょう。

暗記の効果を上げるコツ

暗記が苦手な人も、コツさえつかめば今からでも暗記力を高めることは十分に可能です。ここでは、暗記の効果を上げるためのコツをご紹介します。すぐに実践できるものもありますので、ぜひチェックしてください!

午前中の集中力を活用する

脳が最も活発に動いている午前中こそ、暗記に最適な時間帯です。ついつい眠くなりがちな午後や夜遅くにくらべて集中力が高まりやすく、新しい情報を取り込みやすい状態にあります。

できれば、朝食前の空腹時がおすすめ。消化にエネルギーを使わずに、脳に割り振れるため、暗記効率もグッと上がるでしょう。また、朝は脳を目覚めさせるアドレナリンが分泌されるので、集中力も自然に高まります。

短時間の集中で、多くの情報を吸収できるはずです!

デジタルデトックスを意識する

近くにあるとついつい触ってしまいがちなスマートフォンやパソコン。暗記作業に取り組むうえで、これらデジタル機器は集中力を奪って作業効率を低下させる「敵」だと考えるべきです。

暗記作業に集中するときだけは、せめて通知をオフにするなどできるだけデジタル機器からはなれた環境を作ることが大切です。目の前に置いておくだけでも集中を削がれてしまうので、なるべく別の部屋に移すなどの対策も有効でしょう。

短時間でも構いませんので、デジタルデトックスを意識した集中できる環境を心がけましょう。

学習教材を工夫する

普段、学習で使用しているペンやノートを工夫してみるというのもひとつの手です。

たとえば、赤色はとにかく目立って注意を引きつける色で、長期記憶にもっとも効果的な色とされています。また、青色を見るとセロトニンが分泌されるため、目が覚めて集中できる、ストレスが解消する、体調が改善するといった効果が得られます。

ほかにも色によってさまざまな効果が期待できます。ペンやノートの色を変えるだけで、暗記効率もグッと上がるかもしれません!

コツコツと継続することを怠らない

暗記は、一朝一夕ではなかなか効果が出にくいものですよね。一度きりの暗記作業では知識が定着せず、すぐに忘れてしまいがちです。

大切なのは継続することです。毎日コツコツと暗記作業を重ねて復習することで、記憶がしっかりと定着します。

さらにおすすめなのが、スパイラル式の継続学習です。前に学習した内容を次の学習でも適度におりまぜ、学習を進めていく方法です。周期的に同じ情報に触れ続けることで、記憶の定着が格段に高まります。

一度覚えたからOK!ではなく、継続して何度も見直す姿勢を忘れないようにしましょう。

からだを動かす

これは実際に筆者も行っているおすすめのコツです。情報を覚えるときに、身体的な動作を組み合わせることで脳に深く刻みこまれる効果があります。

たとえば、暗記したい内容を声に出しながら歩く、ジェスチャーや身振りを使いながら覚えるなど、動きと情報を結び付けることで効果的な記憶が期待できるでしょう。

筆者の場合は、暗記したことを頭のなかでくり返しながらウォーキングをしていました。覚えたい情報を小さなメモ用紙にまとめて、ポケットに入れておけば、すぐに確認することもできます。

ただし、考えごとをしながらの運動になるので、事故やケガには十分に注意しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

暗記は、コツをつかめば誰でも簡単に鍛えられます。くり返しになりますが、大切なのは自分に合った方法を見つけることです。今回ご紹介したなかにも、すぐに実践できるものがありますので、ぜひ試してみてください!

実は、暗記には脳科学的にも立証されているテクニックもあります。今回ご紹介したいところでしたが、またの機会にまとめてご紹介します。楽しみにしててくださいね。

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