薬剤師国家試験に向けて5年生から始めておくべき勉強とは?

薬剤師国家試験は薬学生ならほとんどの人が通る関門。

国試をなんとなく意識するものの、どこか得体の知れないものだと思って尻込みしていませんか?

この記事では、薬剤師国家試験に向けて、5年生から始めておくべき勉強について解説します。

5年生のうちから準備しておくことで、薬剤師国家試験への心構えができますよ。

どういうふうに勉強を進めていけばいいのかわからない、そんな方はこの記事を読んでぜひ実践してみてください。

目次

5年生は実務実習に追われることに

5年生の大きなイベントといえばもちろん実務実習。

実際の薬局や病院という慣れない環境の中で、毎日があっという間に過ぎていくことでしょう。

6年生になって慌てて国試の勉強を始めても多くの場合は間に合いますが、それでは心に余裕がなくなる可能性も。

その対策として、5年生のうちから国試を意識した勉強の土台を作っておくのがおすすめです。

薬剤師国家試験の勉強前にやっておくべきこと

薬剤師国家試験の勉強を本格的に始める前にやっておくべきことがあります。

それは、得体の知れない国試についてイメージをつかむことです。

ここでは、国試のイメージをつかむために、勉強前にやっておくべきことを解説します。

自分が受ける薬剤師国家試験の日程の把握

まずは、自分が受ける薬剤師国家試験の日程を知っておきましょう。

日程を意識しておくことで、試験までの残り日数の把握や勉強スケジュールの管理に役立ちます。

第110回薬剤師国家試験の日程は、令和7年(2025年)の2月22日および23日。

それまでの国試の日程を調べると、例年2月の3週目か4週目の土日に行われています。

自分が受ける国試の日程を知るタイミングによって、国試に向き合う期間の長さも異なってきますよね。

国試という決戦の日を知ってこそ、勉強計画もスムーズに立てられます。厚生労働省から正式な発表があったら、必ずチェックしておきましょう。

過去問を解いてみる

厚生労働省のホームページには国試の過去問と解答が掲載されています。

国試のレベル感や今の実力を知るために、一度過去問を解いてみましょう。

どんな内容が問われ、どんな知識が必要になるのか、自分の目で確かめることが重要です。

5年生の時点では習っていない内容も含まれているので、すべて解けなくても問題ありません。

「こんな問題が出るのか!」と知っておくことで、勉強する際に押さえておくポイントなどが見えてきます。

問題を少しずつ解いても大丈夫なので、試しに1回分の過去問を解いておきましょう。

5年生の間に勉強しておきたいこと

国試についてある程度の知識を得たところで、実際に5年生の間に何を勉強していけばいいのでしょうか?

ここでは、5年生の間に勉強しておきたいことを解説します。

まずは勉強を習慣化しよう

いざ「勉強しよう!」と思っても、長時間・長期間かけて勉強する体力や習慣が身についていない可能性が高いです。

そこで、1日30分という短時間でもいいので、まずは勉強を習慣化しましょう。

勉強することに慣れてきたら時間を延ばしていくのがおすすめです。

習慣化していく間に勉強する内容は何でも大丈夫ですが、CBTで勉強したことの復習が一番取りかかりやすいでしょう。

習慣化の際にはスケジュール帳を利用するのがおすすめです。

勉強時間や勉強内容を毎日記録していくことで、あとから見返したときに「これだけやったぞ!」と自分の自信につながりますよ。

実務実習に向けた勉強

実務実習は病院や薬局といった、実際の医療現場で行われます。

そのため、医療現場で知識が必要になってくる薬理や病態・薬物治療、薬剤などを復習しておくのがおすすめです。

使用するのはCBTのテキストで大丈夫なので、少しずつでも復習しておきましょう。

薬剤師国家試験を見据えた勉強

国試を見据えた勉強に取り組めそうであれば、まずは足切りのある必須問題の対策から始めるのがおすすめです。

問題の正誤だけでなく、それぞれの選択肢がなぜ正解あるいは誤りになるのか、理由まで説明できるようにしておくようにしましょう。

必須問題の勉強を通して理解を深めることで、それ以外の問題形式でも知識を活かせますよ。

5年生のおすすめ勉強スケジュール

5年生の間に勉強しておきたいことがわかったところで、5年生のおすすめ勉強スケジュールを紹介します。

あくまでも一例なので、もし余裕がある場合は無理のない範囲で勉強の範囲を広げるのもおすすめです。

病院や薬局での実習中は実習に集中する

実務実習の間は実習に集中し、疑問が出てきたときは遠慮せずに質問しましょう。

実習中に学んだことも、実際に国試で出題される可能性があるためです。

実務実習は想像以上に大変ですが、学びも大きいので有意義な時間にしたいですね。

春休み中は基礎系科目に取り組む

基礎系科目とは、物理や化学、生物の3科目のことです。

これらの3科目の知識は他の科目の土台になります。

一方で、短期間ですべてを身につけるのはなかなか難しい科目でもあります。

そのため、5年生から6年生に上がるまでの春休み中からこれらの3科目に取り組むことで、早いうちから土台が作られ、あとの勉強が楽になるでしょう。

人によっては決して楽しい科目ではないかもしれませんが、こつこつと積み上げていきましょう。

5年生のうちから勉強の土台を作っておこう!

薬剤師国家試験に向けて、5年生から始めておくべき勉強について解説しました。

早いうちから勉強の土台を作っておくことで、勉強の習慣や体力が身につきます。

薬剤師国家試験の勉強は長期間の戦いです。

一人で勉強するのがつらいときは友達を頼り、互いに励まし合って、合格を勝ち取りましょう!


目次