薬剤師国家試験まであと半年!合格への道筋や効果的な勉強法を解説

薬剤師を目指すみなさん、いよいよ薬剤師国家試験まで半年を切りましたね。期待と不安が入り混じるなか、「よし!やるぞ」と意気込んでいる人もいれば、どこから手をつければいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。

この半年の過ごし方は、合格を大きく左右するといっても過言ではありません。目標を見失わずに、計画性と高いモチベーションを維持して勉強に励めばきっと道は切り開かれるでしょう。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

薬剤師国家試験半年前の重要性

薬剤師国家試験半年前のいまから取り組むべきこと

「まだ半年ある」ととらえるか「もう半年しかない」ととらえるかは人それぞれ。この記事を読めば、これからの半年間をどのように過ごすべきか、効果的な勉強法は何かがはっきりとわかるはずです。一緒に合格への道筋を立てていきましょう!

目次

薬剤師国家試験まで残り半年!なぜいまが重要なのか

まずは薬剤師国家試験について簡単におさらいしましょう。

試験は、必須問題理論問題実践問題の3つの区分で構成されており、物理、化学、生物、衛生、薬理、薬剤、病態、法規、実務の9つの科目にわたる幅広い知識が問われます。試験は丸2日間にわたって行われ、合格率は例年60~70%程度です。決して楽な試験ではありませんが、適切な準備を行えば十分に合格圏内を目指せるでしょう。

では、なぜ半年前からの準備が重要なのでしょうか。それは、この時期こそ「踏ん張りどころ」だからです。夏休みが終わり、卒業論文や就職活動などさまざまな課題が重なってくるこの時期。やることが多く、気持ちが滅入ってしまう気持ちもよくわかります。ただ、ここで踏ん張れるかどうかが合否を大きく左右するといっても過言ではないのです。

この時期をうまく乗り切れば、あとは試験に向けて一直線に進むだけ。逆にいえば、ここでつまずいてしまうと、あとの挽回が難しくなってしまいます。だからこそ、半年前からの計画的な準備が合格への近道となるのです!

薬剤師国家試験半年前のいまから取り組むべきこと

ここでは過去に薬剤師国家試験を受験した先輩たちの体験談をもとに、具体的な勉強スケジュールやこの時期大切にしてほしいポイントについて解説します。この先の見通しをもつためにも、ぜひチェックしてください。

10月~12月にかけての3か月間

この時期は、全科目をバランスよく学習することが大切です。1日平均5~6時間の勉強時間を確保し、得意分野を伸ばしつつ、苦手分野を減らしていくことを目標にしましょう。

11月中旬には統一模試Ⅱがあります。この模試を一つの目標として、それまでに全科目の基礎固めを完了させることを目指しましょう。

12月初旬には多くの大学で卒業試験があるでしょう。この試験は、薬剤師国家試験の受験資格を得るためのいわば登竜門です。決して軽視してはいけませんが、薬剤師国家試験対策と別に勉強する必要はありません。むしろ、薬剤師国家試験の前哨戦ととらえ、本番さながらの緊張感を味わうよい機会だと考えましょう。

卒業試験が終わると、いよいよ本格的な追い込みの時期に入ります。この時期からは授業もなくなる人が多く、より多くの時間がとれるはず。勉強時間をできるだけ多く確保しましょう。

青問や過去問を中心に、演習と暗記のサイクルを繰り返し行うのがおすすめです。ただし、ここで注意したいのが、焦って問題を解きまくるだけでは効果が薄いということです。1問1問丁寧に解説を読み込み、なぜその解答になるのかを理解することが大切です。時間はかかりますが、この過程を省略しないことが、確実な知識の定着につながります。

1月~薬剤師国家試験当日までの2か月間

いよいよ試験も直前です。この時期は過去問演習を中心に、できる限り多くの問題に触れるのがよいでしょう。

1月中旬には統一模試Ⅲがありますが、この結果に一喜一憂しすぎず、あくまでも実力確認の機会ととらえましょう。模試の結果を踏まえて、薬理、薬剤、病態の総復習を行いつつ、全分野の演習を繰り返し、分からない箇所を潰していきます。

2月に入ったら、暗記で点数がとりやすい衛生と法規に力をいれつつ、全分野の演習を並行して行います。この時期は体力的にも精神的にもきつい時期ですが、ここで踏ん張れるかどうかが合格を大きく左右するでしょう。睡眠と栄養をしっかりとり、体調管理を徹底することも大切なポイントです。

統一模試の重要性

ここまで具体的な勉強スケジュールを見てきましたが、どの時期においても共通して大切にしてほしいのが統一模試です。

模試は単なる腕試しではありません。本番と同じ形式で問題を解くことで、時間配分の感覚を養い、また自分の弱点を明確にすることができます。模試の結果を詳しく分析し、そこから見えてきた課題を日々の学習に反映させることで、着実なレベルアップにつながるでしょう。

なお、模試は会場とオンラインで受験形式を選べますが、できるだけ会場受験を選ぶことをおすすめします。周りにライバルがたくさんいる本番さながらの緊張感のなかで、よい練習になるはずです。

目標の明確化

ここからはとくに目標を見失うことなく過ごしましょう。まず、「薬剤師国家試験合格」という大きな目標はそのままに、小さな目標は定期的に見つめ直してください。

月単位、週単位で具体的な目標を設定し、それを達成していく喜びを感じることで、モチベーションを維持することができます。

なお、モチベーションの管理については以前ご紹介した「勉強のモチベーション低下に悩む人必見!7つのコツと即効性のある対処法」の記事内にて詳しく触れていますので、こちらもぜひチェックしてください。

ときには勉強方法の工夫も必要です。単調な勉強に飽きてきたら、友人と問題を出し合ったり、要点をまとめたノートを作成したりと、方法を変えてみるのもよいでしょう。

健康管理

不安な気持ちや睡眠不足、食欲不振などの生活リズムの乱れは、学習効率を下げる大きな要因となります。

「残り半年」というプレッシャーもあるかもしれませんが、毎日追い込まれながら深夜にわって勉強する日々を過ごすのではなく、メリハリのある生活リズムを作ることが大切です。

やることが多く忙しいなかでも、できる限り規則正しい生活リズムを保ち、適度な運動も取り入れましょう。これからの大切な時期を乗り切る体力と集中力を維持できるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

薬剤師国家試験まであと半年。「まだ半年ある」ととらえるか「もう半年しかない」ととらえるかはみなさん次第ですが、どちらにせよここでの過ごし方が合否に大きく影響します。

夢の実現のためにも、長いようで短いこの貴重な時間をぜひ有効に使ってください。計画的に、そして着実に準備をすすめていけば必ず道は開けます!みなさんの合格を心からお祈りしています。

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