薬剤師国家試験予備校のメリット＆注意点を徹底解説！
薬剤師国家試験に向けた勉強を始める際に、独学か予備校で学ぶか迷いどころですよね。独学で学べないことはないけど、予備校のほうがより効率的に勉強できそう、でもお金が…などなど、お困りの人も多いのではないでしょうか。
結論からいって、薬剤師国家試験を効率的かつ最短ルートで合格したいのならば、予備校に通うことをおすすめします。
しかしながら、まずは予備校に通うことのメリットや注意点をしっかりと理解しておくべきです。そこで、この記事では以下の内容を解説します。
この記事を読めば、薬剤師国家試験予備校に通うべき理由がわかるはず！また、注意点もしっかりと理解しておくことで、より的確な判断ができるようになるでしょう。
これから薬剤師国家試験を受けようと考えている人はぜひ参考にしてください！
薬剤師国家試験予備校とは？
薬剤師国家試験に挑戦する受験生をサポートする専門学校です。試験対策に特化した指導を行い、合格に向けてさまざまなサービスを提供してくれます。
講師は、薬学に関する豊富な知識をもっているのはもちろん、薬剤師国家試験の傾向や対策にも精通している専門家です。正社員やアルバイトなど雇用形態はさまざまですが、指導に対する熱い情熱をもっている講師が多く、試験までの道のりを手厚くフォローしてくれます。
授業については、個別指導や集団指導、オンラインなど、その形式は多種多様。数ある選択肢のなかから、自分にあった学習環境を選べるのはうれしいですね。
予備校それぞれで、カリキュラムも大きく異なります。
たとえば、薬剤師国家試験の出題範囲全体をカバーする包括的なカリキュラムを用意しているところもあれば、薬理学・薬剤学・法規だけに特化して集中的に学習できるところもあります。
ほかにも、使用する教材や授業料なども予備校によってさまざまです。
このなかから、本当に自分にあった予備校を見つけることがポイントとなります。
「口コミがよいから」「先輩からすすめられたから」という安易な情報だけで決めてしまっては、効果的な学習にはなりません。
このあと記載するメリットや注意点なども参考にしながら、自分に合う予備校をしっかりと見極められるようにしてください。
薬剤師国家試験予備校に通うメリット
薬剤師国家試験予備校を利用することには多くのメリットがあります。その中でも、筆者がとくに重要と考える4つのメリットを紹介します。ぜひチェックしてみてください！
なお、薬剤師国家試験予備校に通うメリットについては、以前ご紹介した記事「薬剤師国家試験予備校に通うメリットと選ぶポイントを徹底解説」にも載せてあります！こちらもぜひチェックしてみてください。
効率的な学習計画を作成できる
薬剤師国家試験の範囲は広く、独学で効果的な計画を立てることは不可能ではありませんがなかなか難しいですよね。
予備校では、試験までの期間に応じて最適なスケジュールを提供してくれます。各科目の重要度や、出題頻度にもとづいて学習時間を適切に配分し、一人ひとりの特性に応じた計画を立ててくれます。
たとえば、試験6ヶ月前から基礎の復習を始め、3ヶ月前から苦手分野の強化に入る。直前期には総復習と問題演習に集中するといった具合に、段階的な学習計画を立てられます。
無理のない効率的なスケジュールで、着実にレベルアップできるでしょう。
専門的な指導で理解を深められる
予備校の講師は、薬剤師国家試験に特化した専門家ばかり。一人では理解するのが難しい複雑な概念でも、プロ講師のわかりやすい指導なら知識を確実に習得できます。
講師は薬学に精通しているだけでなく、いわば「理解させるプロ」です。覚えるのが面倒な薬理の作用機序のような問題でも、講師の卓越した指導テクニックにより効率的に理解を深められるでしょう。
また、出題者の意図を読み取るコツや効率的な解答テクニックなど、参考書には載っていないことを学べるのもポイント。
時間をかけずに効率的に理解を深めたいのであれば、指導経験豊富な講師に教えてもらうことをおすすめします！
高いモチベーションが維持できる
長時間・長期間にわたる試験勉強では、モチベーションの維持が大きな課題となります。とくに一人で学習を進めていく場合、モチベーションを高く保つことは容易ではないはずです。
予備校では、授業や定期的に出される課題などにより学習リズムを作りやすかったり、同じ目標をもつ仲間と切磋琢磨できたりするというメリットを得られます。
「今週は基礎化学の復習ができた」「模擬試験で前回より10点上がった」など、小さな成果を積み重ねることで、最後までモチベーションを高く維持させやすくなるでしょう。
少しひねくれた考えかもしれませんが、「予備校に行っていない人より有利なはず」という優越感や安心感も入手できるかもしれませんね。
最新の試験情報をゲットできる
薬剤師国家試験は、出題基準など年によって変更する点もあるため、最新情報へのアクセスが非常に重要です。日々の勉強に躍起になりすぎて、ここを見逃してしまっては元も子もありません。
予備校では、試験制度の変更から新基準や出題傾向に関することまで、あらゆる情報をいち早く入手できます。
「今年は○○分野からの出題が増える傾向にある」「△△の計算問題の形式が変わった」といった具体的な情報を得ることで、効果的な対策をしっかりと立てられるでしょう。
言い換えれば、面倒な情報収集は予備校に任せておけばよいので、より勉強だけに集中できるはずです。
薬剤師国家試験予備校の注意点
薬剤師国家試験予備校を知る際には、メリットだけでなく注意点もしっかりと押さえておくべきです。ここでは、主な3つの注意点について詳しく解説していきます。
費用面の負担がある
予備校の利用には、それ相応の金銭的コストがかかります。
とくに大きいのは授業料で、コースにもよりますが数十万円以上におよぶ場合も。さらには、オリジナルのテキストや問題集などの教材費、通学型では交通費もかかるでしょう。
合計でいえば、半年間のフルタイムコースで80万円、教材費で10万円、交通費で5万円など、100万円近くかかるケースも珍しくありません。とくに、学生や浪人生などにとっては大きな負担となる可能性があります。
ただ、予備校での勉強にしっかりと励み、合格して薬剤師としてのスタートをスムーズに切れれば、かかった費用を回収できるだけの見返りは十分にあるでしょう。
時間が拘束される
予備校のカリキュラムによっては、本来自由に使えるはずの時間が大幅に制限されます。授業への出席はもちろんですが、課題や宿題をこなす時間、さらには自習や復習の時間も確保しなければなりません。
たとえば、週に3日の通学と予備校での課題にかける時間が必要となると、アルバイトや他の活動との両立が難しくなる可能性があります。
自分のペースで学習したい人や特定の分野に集中して学習したい人にとっては、この時間的拘束が学習効率を下げる要因になるかもしれません。
予備校によっては、通学する必要のないオンライン形式で受講できるところもあります。予備校を選ぶ際には、自分のライフスタイルも考慮しながら無理のない選択をすることが大切でしょう。
自主性の低下リスクがある
予備校に過度に頼りすぎると、ついつい受動的な学習態度になってしまうことも。
授業をただ受けるだけで満足してしまったり、予備校の教材に依存し自分で調べることを怠ったりしてしまう人も、これまでに時折見られました。
今後、薬剤師としてのキャリアをスタートしてからも、継続的に学習しなくてはならず問題解決能力を磨き上げていくことは必須でしょう。そのため、自主性の低下は長期的な視点で見ると大きな問題となりかねません。
学習を進めるうえで予備校に通うことはもちろん効果的ですが、忘れてはいけないのは「自分で考えること」です。
薬剤師になることがゴールではない、ということをしっかりと頭に残しておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
薬剤師国家試験予備校は多くのメリットがある一方で、注意点も多少なりともあります。双方をしっかりと理解して最善の選択ができるよう、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
なお、薬剤師国家試験予備校に関しては、以前ご紹介した記事「薬剤師国家試験予備校に通うメリットと選ぶポイントを徹底解説」にも詳しく載せていますので、こちらもぜひ参考にしてください！
