薬学部の定期試験を乗り切るポイントを徹底解説!

定期試験の季節が近づいてきました。薬学部の定期試験は、科目数の多さや暗記しなくてはならない膨大な情報量など、独特の特徴がありますよね。その特徴がゆえに、思うように学習を進められない人も多いのではないでしょうか。

当たり前のことですが、定期試験はとても大切です。憂鬱な気持ちになるのもよくわかりますが、ここを乗り切ることで国家試験やCBTに向けて確実に自分自身をレベルアップさせることができます。

将来の自分への財産と思って、ひたむきに学習に取り組むことがもっとも重要なのです。

そこで、この記事では定期試験を控える薬学部生に向けて、以下の内容を解説します。

・薬学部の定期試験の特徴

・定期試験の重要性

・おすすめの勉強法

難しい薬学部の定期試験も、適切な準備と効果的な学習方法を身につければ必ず乗り越えられます。この記事を読んで、定期試験を一緒に攻略しましょう!

目次

薬学部の定期試験の特徴とは

薬学部の試験は、化学、生物学、物理学などの基礎科目から、薬理学、薬剤学といった専門科目まで、幅広い知識が問われます。

各科目の内容も高度で、単なる暗記だけではなく、しっかりと理解して覚える必要もあるでしょう。薬の作用機序や生体内での反応など、原理原則の理解はとくに不可欠です。

将来の薬剤師業務を見据えた、実践的な問題も多く出題されます。たとえば、症例問題や処方箋の読み取りなど、実際の現場で必要とされるスキルが問われることもあります。もっとも特徴的なのは、一度の試験期間で行う科目数の多さでしょう。試験スケジュールは学校によって異なりますが、一度の期間に10科目以上の試験を受けることもめずらしくありません。時間管理と効率的な学習が極めて重要になります。

薬学部生にとっての定期試験の重要性とは

単位を取得することが最重要事項です。

言うまでもありませんが、定期試験に合格しないと単位を取得できません。進級のためにも、定期試験は非常に重要です。

定期試験は薬剤師国家試験への準備にもなります。日々の学習の積み重ねが、薬剤師国家試験合格という最終的な目標達成にもつながるはずです。

さらには、実務実習への準備にもなるでしょう。高学年で行われる実務実習では、それまでに学んだ知識が総動員されます。定期試験で培った知識は、実習でも大いに役立つ財産です。

薬学部の定期試験は確かに難しく、プレッシャーも大きいかもしれません。憂鬱な気持ちになったり現実逃避したくなるのもよくわかります。しかし、少し考え方を変えれば、試験は自分自身を成長させるよい機会にもなるのです。

定期試験に臨むにあたっての基本姿勢

薬学部の定期試験を乗り越えるには、正しい姿勢と効果的な戦略が不可欠です。ここでは、試験に臨むにあたって基本となる3つのポイントについて解説します。

準備は早めに始める

理想的には試験の2ヶ月前、遅くとも1ヶ月前には準備をはじめましょう。

シラバスや各科目の試験範囲の確認からはじめ、授業ノートの整理や不足している部分の補完を行います。早めにはじめることで、焦りやストレスを軽減し、計画的な学習が可能になるはずです。

勉強時間を効率的に管理する

効率的な勉強時間管理も成功の鍵となります。科目ごとに学習時間を配分し、バランスの取れた学習計画を立てましょう。

集中力を維持するために、タイマーを使って時間を区切るのもおすすめ。25分の学習と短い休息を交互にくり返す「ポモドーロ・テクニック」などは、科学的にも信頼性のある時間管理術なので、ぜひ試してみてください。

苦手科目を克服するための対策を立てておこう

苦手科目から目をそむけてはいけません。ついつい後回しにしてしまいがちですが、テスト前に追い込まれないために、まずはしっかりと向き合い、なぜ苦手なのか、問われやすい傾向などを分析しましょう。

基礎からしっかり復習し、理解を深めていくことが重要です。視覚的な学習ツールを活用したり、得意な人に教えてもらったりするのも効果的。小さな目標を立て、達成感を味わいながら少しずつ克服していくことをおすすめします。

薬学部生におすすめしたい定期試験を乗り切るおすすめの学習方法!

ここでは、薬学部の定期試験を効果的に乗り越えるための、効果的な学習方法を解説します。

一例ですが、どれもおすすめの方法ですのでぜひチェックしてください。

授業ノートを徹底的に見直す

授業ノートは定期試験対策の要となります。

まずはじめに、授業後できるだけ早いうちにノートを見直し、理解が不十分な点や疑問点をチェックしましょう。教科書や参考書で補完したり、教授や友人に質問したりして解決することが大切です。

次に、ノートの内容を自分の言葉で要約してみましょう。理解度が深まり、記憶に定着しやすくなります。キーワードや重要な概念を抜きだし、それらを関連づけ再言語化するのも効果的です。また、視覚的に情報を整理することも効果的で、全体像の把握と記憶の定着が促進されます。

定期的にノートを見直す習慣をつけることで、知識の定着と理解の深化が図れます。試験直前になって慌てて見直すのではなく、日々の復習の中で少しずつ内容を確認していくことが重要です。

先輩などからもらった過去問を活用する

過去問は単に解くだけでなく、戦略的に活用することが重要です。

まず、時間を計って本番さながらに解いてみましょう。これにより、自分の弱点や時間配分の感覚をつかむことができます。

解答後は、単に正誤を確認するだけでなく、なぜその解答になるのかを深く考察することが大切です。間違えた問題については、関連する内容も含めて徹底的に復習しましょう。正解した問題でも、ほかの選択肢がなぜ間違いなのかを理解することで、より深い知識が身につきます。

過去問をくり返し解く際は、毎回同じアプローチで解くのではなく、異なる角度から問題を見る習慣をつけましょう。たとえば、問題文から答えを導き出すのではなく、逆に答えから問題文を作ってみるなど、見方を変えたアプローチを心がけることで、より柔軟な思考力が養われるはずです。

科目を分類して勉強する

多岐にわたる科目すべてを効率的に勉強するのは難しいものです。無計画にはじめたばかりに、ひとつの教科に時間をかけてしまって、手つかずの教科ができてしまったなんてことも。

そのような心配がある人には、科目の特性などでいくつかのグループに分類する方法をおすすめします。たとえば、以下のようなグループわけが考えられます。

①暗記や理解しなくてはいけない情報が多く、時間のかかりそうな科目グループ(有機化学・薬理学・薬物動態学・生化学など)

②暗記量は比較的少なく、短時間の見直しなどで乗り切れそうなグループ(実務・法規など)

③最悪、前日の見直しだけでもなんとかなりそうなグループ(外国語、基礎教育など)

グループわけをすることで、学習の優先順位が自然とわかるはずです。上記の例でいえば、①のグループを優先的に学習し、②を隙間の時間に配分。③は余裕があれば計画に組み込み、なければ最悪前日に見直しを行うなど、スムーズに学習を進められるでしょう。

効率的な暗記法を活用してみる

薬学部の試験では、膨大な量の情報を暗記する必要があります。ただ闇雲に暗記するのではなく、効果的な方法を用いることが重要です。

暗記にはコツがあります。苦手な人は「暗記のコツを知らない人」であり、効果的な方法さえわかれば誰でも暗記力を高めることができます。

効果的な暗記の方法については、以前ご紹介した記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

薬学部の定期試験は、ほかの学部の試験に比べて難易度が高く、覚えることも多岐にわたります。これを乗り切るための心構えや勉強法を紹介しましたが、大切なのは心と体の健康を保ちつつ、無理なくコツコツとがんばることです。

定期試験期間が憂鬱なのはみんな同じです。ここでがんばったことは、必ず将来の自分のためになります。ぜひ定期試験がんばってください。応援しています!

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